Windows XPをEee PCに最適化する
Eee PCには、まだ国内でもポツポツとしか採用されていないSSDを搭載しています。
Eee PCのSSDは2GB〜8GBまでラインナップされていますが、お世辞にも大容量とは言えません。むしろ少なすぎです。
更にフラッシュメモリの書き換え回数による寿命の問題もあり、いかにSSDの負荷を軽くするかという点がEee PCを使いこなす上でのポイントとなってきます。
マイドキュメントの場所をSSDからSDへ移動する ※SDカード必須
マイドキュメントはインストール直後SSD上に作成されていますが、やはり容量的に心配なので今回はSDメモリーへ移動させます。
Windowsの[スタート]をクリックし、マイドキュメントのアイコンで右クリック→[プロパティ]をクリックします。

[移動]をクリックし、SDカード上のMy Documentsを選択(存在しなければMy Documentsフォルダを作成する)。

これでOKを押すと、今後マイドキュメントをクリックした時、常にSDカード上のMy Documentsフォルダへアクセスすることになります。
仮想メモリを切る ※メインメモリ1GB以上推奨
仮想メモリがONの時は、メモリのキャッシュとしてSSDに読み書きが頻繁に発生する可能性もあり、寿命的に見てあまり良い物ではありません。
更に無駄にSSDの容量を陣取ってしまうのでアプリのインストールにも影響が出ます。
そこそこのメモリを搭載しておけばWindows XPの動作は仮想メモリなしでも十分動きます。キャッシュ命のPhotoshopをガンガン使う人なんてそもそもEee PCは選ばないでしょう(゜▽゜;)
マイコンピュータで[右クリック]→[プロパティ] もしくは[コントロールパネル]→[システム]で下の画面を表示させます。
そしてパフォーマンスの欄で[設定]をクリック。

すると、パフォーマンスオプションのメニューが表示されます。
今回は[仮想メモリ]という所の[変更]をクリック。

ここで、ページングファイルなしのラジオボタンをクリック→[設定]をクリック。
メインメモリに余裕が無い人は、SDカードにページングファイルを設定しても良いかもしれません(転送速度が遅いのでモタつくと思いますが)

あとはOKを押して設定完了です。
RAMDiskを使う ※何かI-O DATA製メモリが最低1つ必要
Windowsを使う上でキャッシュファイルが付きものです。SSDの代わりにSDカードをキャッシュとして指定すれば確かにSSDの寿命は延びるかもしれませんが、その分速度低下が発生したり、今度はSDの寿命が短くなってしまいコストパフォーマンスが落ちてしまうという問題に直面します。
つまりSDカードは万能ではなく、あくまでデータの保存用に使うことがベストな選択肢なのです。
そこで今回キャッシュファイルはRAMDiskというメインメモリの一部をディスクドライブとして使用することにします。
RAMDiskの特徴はメインメモリをディスクとして使用しているのでSSDよりも高速動作!更にフラッシュメモリでは無いので寿命の心配なし!電源OFFにしたらデータも消える(消えなくも出来る)!という点があるので、まさにキャッシュを格納するにはもってこいのアプリです。
今回はI-O DATAのメモリを購入すると特典としてダウンロード出来る「RamPhantom2 LE」を使用します。
ダウンロードには、メモリモジュールのラベルに貼り付けてあるシリアル番号は必要になります。
デスクトップ用でもノート用でもI-O DATA製のメモリを1つ持っていればOK。ユーザー登録も必要ありません。
ちなみにEee PCで使えると思われるI-O DATA製メモリの型番は[SDX667シリーズ、SDX533シリーズ] となります。
まずはRamPhantom2 LEをインストールしてください。
インストール後、スタートメニューの[すべてのプログラム]→[I-O DATA]→[RamPhantom2]→[RamPhantom2 ユーティリティ]を実行する。もしくは右下のタスクバーからRamPhantom2のアイコンをダブルクリックする。
するとメニューが表示されるので、今回はここで[プロパティ]を選択します。

すると、プロパティ画面が表示されるので、ここで自分はどれだけ容量が欲しいのか?よーーく考える必要があります。
ドライブレターは希にリムーバルディスクの影響等でズレてしまうこともあります。
そこで、出来るだけ後の方のドライブレター(Zとか)に設定しておくと安心です。

バックアップのタブをクリックするとRAMDiskのデータを保存するかどうか設定出来ます。
今回私はバックアップを行わない設定(せいぜいネットのキャッシュですし)にしましたが、保存したい人はここで適切に設定しましょう。

最後にマイコンピュータでちゃんとマウントできているのか確かめてみましょう。
ドライブが一つ増えていますか?

増えていたら正常にRAMDiskの構築ができました。
RAMDiskにキャッシュを詰め込む ※RamPhantom、もしくはそれと同等のソフトが必要
せっかくRAMDiskを作ったので各種キャッシュファイルをRAMDiskに指定します。
IE,SleipnirのキャッシュフォルダをRAMDiskに保存する
[コントロールパネル]→[インターネットオプション]を実行
ここで[設定]をクリックする。

ここで[ファイルの移動]をクリック(現在の場所がRAMDisk上になっていればOK)

RAMDiskを選択する。必要があればRAMDisk上にTemporary Internet Filesのフォルダを作成し、指定する。

環境変数を変更する
環境変数の設定でWindowsのインストーラーで一時的にファイルが蓄積されたりするフォルダをRAMDISKへ変更します。
まずはマイコンピュータで右クリック→プロパティでシステムのプロパティを表示
詳細設定のタブを選択して環境変数(N)をクリックします

環境変数の画面が表示されたらTEMPとTMPの変数を個々に変更します

変数値をRAMDISK上に設定します。今回はRAMDISKがZドライブに作成されているのでZ:TEMPに設定しました
もう一つのTMPも同じZ:TMPに設定して構いません

両方の設定が完了したら値が間違っていないか確認してOKをクリックで完了です

これでキャッシュをSSDからRAMDiskへと変更することが出来ました。
他にも圧縮解凍ソフトなど、キャッシュを使うソフトではRAMDiskを活用させてみましょう。
RAMDiskを使う(フリー編)
RamPhantom2LEはハードウェアのオマケなので万人が手にすることが出来るアプリケーションではありません。
そこで今回はフリーソフトで公開されているERAMを使ってRamPhantom2とほぼ同等の環境を構築します。
RamPhantom2LEとの違いはバックアップ機能があるか無いかという点です。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA000363/release/index.htm
より
ERAM for WindowsNT3.51/4.0/2000/XP Ver 2.20 ドライバ
をダウンロードします
書庫ファイルを各種アーカイバで解凍し、2000のフォルダ内にあるERAM2000,INFを取り出します
コントロールパネルからハードウェアの追加を実行
次へをクリックするとハードウェアを検索し始めますが、特にハードウェア的に何か追加したわけではないのでハードウェアは接続されていますか?と聞かれます
ここで「はい、ハードウェアを接続しています(Y)」を選択して、次へをクリック
するとインストールされているハードウェア一覧が表示されます。ここで一番下の「新しいハードウェアデバイスの追加」を選択して次へをクリック
インストール方法は
「一覧から選択したハードウェアをインストールする(詳細)」を選択し、次へをクリック
ハードウェアの種類を聞かれますが一覧には無いので...
「すべてのデバイスを表示」の所を選択し、次へをクリック
一覧が表示されたらメニュー右下の「ディスク使用(H)」をクリック
ここで最初に解凍したERAM2000.INFの場所を選択します
選択が完了したらOKをクリック
するとインストールが開始され、デジタル署名がうんたら言われますが継続をクリックしてインストールを完了させます
インストールが完了するとマイコンピュータ内にRAMDISK領域が作成されています

しかし初期の状態では容量が少なすぎて使い物になりません。そこでサイズの設定をします。

コントロールパネルからERAMを実行

画像の通りに設定する。ディスクサイズの単位はKBなので脳内でMBに変換してください。
127MB以上のRAMDISK領域を作成するときはboot.iniを編集(/MAXMEM=XXXXを追加)→OS管理外領域にチェックを入れる必要があります。
やり方は暇なときに更新します(゜▽゜;)

これでRAMDiskの構築が完了しました。あとはRamPhantom2LEと同じ様に設定します。
EWFでSSDへの書き込みを最低限に抑える
※この作業は失敗すると起動しなくなる可能性があります。十分注意して作業をしてください。
Eee PCはフラッシュメモリを搭載しており寿命の短さが気になる人も多いでしょう。
そんな時に重宝する機能がEWFです。
EWFとはEnhanced Write Filterの略で、SSDへの書き込みが発生した場合すべてシステムメモリ上にその内容を蓄える機能です。必要であればシステムメモリの情報をSSDへ書き込むことも出来ます。
本来EWFは組み込み向けのWindows XP Embededdにしか搭載されていないのですが、実はShared Computer Tool Kitというアプリケーションを導入することで通常のWindows XP環境にEWFを導入することが出来ます。
このEWFはメインメモリの量が物を言う機能なので1GB以上推奨です。2GBあればもっと安心です。
メモリが少なくなると一気に動作が不安定になってしまうので、適当に再起動をかけてやると良いでしょう。
ちなみにフリーズして再起動した場合、変更は保存されずに終了してしまうので綺麗サッパリ起動前の状態に戻ります。
これはEWFの利点でもあり欠点でもありますね。注意しましょう。
準備する物
Shared Computer Tool Kit←ここのページからShared_Computer_Toolkit_ENU.msiをダウンロード
ewf.reg Eee PC 901-Xにも対応
ewf4G-X.reg 日本語版Eee PC 4G-X用(EFI対策済み)
まずはShared Computer Toolkitのインストーラーを起動します。
するとUPHCleanが必要だという画面が出てくるので

ボタンをクリックしてダウンロードします。(ダウンロードには正規のWindowsが必要)

↓

ダウンロードしたらUPHCleanをインストールします。

インストール後にもう一度Shared Computer Toolkitを起動するとさっきとは違う画面が表示され、インストールが続行できます。

インストール途中にRegisterといったボタンが出現しますが無視してNextをクリック。

インストール後、Shared Computer Toolkitは起動せずにエクスプローラーから

C:\WINDOWS\system32\driversにewf.sysが入っているかチェック

C:\Program Files\Microsoft Shared Computer Toolkit\binにEWFMGR.EXEが入っているかチェック。このファイルをC:\WINDOWS\system32へコピー
(このファイル移動は無くても多分大丈夫だと思われるが、system32へコピーした方がコマンドプロンプト上で呼び出しやすい)
次にスタート→ファイル名を指定して実行から「regedit」と打ち込みレジストリエディタを起動する。

マイコンピュータ\HKEY LOCAL MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enmu\Root
を選択し、右クリック→アクセス許可を選択

ここでEveryoneのユーザーがフルコントロール出来るようにチェックを入れ、OKをクリック
ここでレジストリエディタを終了する

次に準備したewf.regをダブルクリックし、レジストリエディタに書き込みます。
書き込みが完了したら再起動!
再起動後にスタートアップにレジストリ変更の副作用っぽい物が登録されていますが、これを削除。

次にコマンドプロントからewfmgr c:と打ち込み、現在のステータスを表示させます。
ここでエラーが出ずに、上の様な画面が表示されていたらOK
RAMregモードの場合終了時にcドライブのファイル変更データは全て破棄されてしまうので
ewfmgr c: /commitと打ち込みます。
すると今回終了時にRAMに記憶されていたデータをSSDに書き込む作業が発生するので変更が保存出来るようになります。
以後はcドライブに変更が必要な場合は /commitを打ち込む
変更が必要ない場合はそのまま
と使い分けます
毎回終了時に変更を保存させたいときはWindows起動時に自動的に/commitをするバッチファイルを作成すると良いでしょう。そんな時はこの手作業で入力していたコマンドを自動で入力してくれるスクリプトを書きます。
メモ帳を開いて
ewfmgr c: /commit
この一行を書いて「適当な名前.bat」で何処かに保存します。
保存したらスタートメニューのスタートアップへコピーします。
これで毎回ディスクの変更をWindowsのシャットダウン時に保存する設定になりました。
変更無しで終了し、次回起動するときにエラーが発生してセーフモードや前回正常に起動した設定などを選択するメニューが表示されることがあります(英語)。
このメニューは無視して普通にWindows XPを起動すれば問題ないので安心してください。

どうしても気になる!という人は起動と回復で「必要なときに修復オプションを表示する時間」のチェックを外すとメニューは出なくなります。
しかし、トラブル発生時に対処が出来なくなる可能性もありますので注意してください。
次はEee PCにあると便利なソフトの紹介です。